仕事納めと新しい年に向けて

今年一年を振り返ってみると、主に企業経営者の方々とご一緒させていただきながら、各社様の新たな事業展開に関するプランの策定をお手伝いしてきました。
人事コンサルタントを標榜していますので、人と組織に結びつけて発想する事柄が多くを占めつつ、ビジネスモデルの再構築に絡めてプラン策定のお手伝いをしてきています。言ってみれば、事業戦略を策定するためのミーティングでファシリテーションの役割を仰せつかっているわけです。汎用的なビジネス・スキルとして、ロジカルシンキングや構造化といったフレームワークを骨子として思考を展開しまとめています。

このような現状分析から始まって将来の展望を描き出すアイデア出しでは、思考の拡散と収斂を行きつ戻りつしながら、実行と検証の場へ移行していきます。これはOODA(ウーダ)のプロセスそのものですねぇ、と若き経営者と話しながら、あたかも手元に集めたレゴブロックを矯めつ眇めつしながら、時にゼロベースに戻して組み立て直す繰り返しを続けるわけです。
実行に向けた選択の決定は、方向性をクリアにしつつ、同時に捨ててしまったが故に思い込みによって選択の可能を見失いかねない危うさがあります。完成度を求めすぎないよう、OODAをぐるぐる回して、仮説を違った視点から叩き上げる忍耐が必要な局面かと思います。つまり、頭も大事だけれど、手足を動かす(例えとして)仕事で、なんらかの結果を出しながらこれはなんだ?の視点を持って叩き上げる。最少努力の最大効果をつくるには、基準となる仮説に基づく優先順位に応じて、経営資源の選択と集中を繰り返します。実践的な学習(アクション・ラーニング)ですね。決まった時間でなんらかのアウトプットを得るには、あたかもスポーツで試合をやっているかのような体力と集中力が基礎となるなぁ、と実感しています。

世の中の仕組みが変容していくことを前提として、これからどのようなことでお役に立てるだろうか、と思う今年の締めくくりです。どんな時にも、次に進む選択肢の可能は見出されると思っています。どこへ目を向けて歩みを進めるか、暫し思案してみます。
末筆となりましたが、お世話になった方々に感謝申し上げます。
新たな一年が皆様にとって、素晴らしい飛躍の年となられますことを心よりお祈り申し上げます。

ー 冬至 ー