仕事とプライベート


 梅雨明け直後から猛暑といえる体温を超えるような気候です。夏休みを分散してとるやり方が広まってきているようですが、お盆に帰省される方がまだまだ多いです。かく言う私も墓参のために故郷へ向かう予定です。40kmを超える高速道路の渋滞予測を見るにつけ、何を好き好んでそんなところへ向かうのか、習慣とか風習というのは生活に根深く影響しているのだなと思います。

 働き方を変えていこう、そういったかけ声が叫ばれるようになってきました。仕組みや制度を変えれば、やり方が変わるので一見すれば働く環境や時間の割り振りは事情に合ったようになるのだと思います。さらに個人的な範囲であったとしても、働き方と暮らし方を変えていこうとするならば、どんな自分でいるのか、という根っこのところに目を向けてみることで仕事とプライベートのバランスを見直しする糸口を見つけられるように思います。

 2012年に発刊された「ノマドライフ」の著者である本田直之氏がまえがきのむすびで、老子の言葉を引用されています。

「生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。当人にとっては、常に仕事であり遊びでもあるのだ。」

 外はうだるような暑さではあります。そんな盛夏のひととき、冷えた飲み物を傍らにこれまでとこれからを眺めてみるのもいいな、と思う言葉でした。

ー立秋ー